今回はもっとも馴染みのある鳥、スズメを鉛筆でスケッチします。
あまり鳥を知らない人でも身近に居るスズメは人気の鳥ですね。
単独で生活することはなくて、数羽から群れでチュンチュン鳴きかわしているのをよく見られます。
スズメは山奥には生息していなくて、人家のあるところや田んぼのある人里のような場所で見つけられる、人との関りが多い鳥です。
昔話の「舌切り雀」や童謡の「スズメのお宿」などに登場し、昔から人に愛されていたのが伺えます。
あまり人を恐れずわりと近くで観察できて、自然な暮らしぶりを見せてくれるので、その姿はとても可愛らしいですね。
今回描くスズメはこの写真です。
さあ、始めましょう!
Contents
スズメのスケッチ・スタート
準備すること
まず、スケッチブックと鉛筆を用意してください。
鉛筆は普段使っているHBのもので結構です。
写真をよく観察して、大まかな形を頭の中に記憶します。
ザックリと下絵を描く
スズメが止まってる部分の斜めの線を引きます。
その上にとまっている部分からの距離を考えて胴体の部分を卵型に描きます。
次に、頭の部分を位置と大きさを意識して丸で描きます。
そして、尾羽の部分を胴体との角度と長さを意識して線を引きます。
写真を見ながら背中とお腹部分の胴体の輪郭線を描きます。この段階では単純な線で描いていきます。
次に、頭の部分を頭頂部を丸くした台形に描きます。
そして目の位置を正確に決めていきます。
すると嘴の位置も決まってくるので、太くて短い嘴を描けます。
胴体部分に戻り、肩の丸い部分と白く線が入っている部分、羽の先端が尖っている部分を描きます。
足も角度と長さを注意して描いていきます。
まだ、指の部分は描いていません。
少し鳥らしくなりました。
鳥らしい形にしていく
今度は、色や羽の形を意識していきます。
頭部を描いてみましょう。
嘴の付け根と全体の形、目の周りのリング、頭部の茶色い部分、頬と喉の黒い部分はこんなものかな程度でよいので描いていきます。
胴体部部はちょっと複雑ですが、写真をよく観察して羽の形を大まかに描いてみましょう。
肩の羽と翼の重なり部分を意識して描きます。
足の指も描きます。
結構指はボコボコしていて、爪も長いですね。
最後は、尾羽の重なりを意識します。
白黒はっきりさせる
黒い部分をざっくりと塗っていきます。
鉛筆の腹を使い、黒い部分を何度も重ねて黒くします。
嘴は黒で目にも黒を入れます。
頬と喉の黒も塗ってみましょう。
胴体の部分の黒を塗っていきます。
ここまでくると、スズメらしくなりました。
中間の濃さの色を付ける
今度は、中間色の部分を塗っていきます。
頭頂部の茶色い部分を鉛筆の腹を軽く擦るようにして薄く塗っていきます。
胴体の茶色い部分も羽の形を意識しながら薄く塗っていきます。
塗るときは羽の流れに沿って塗るようにします。
ここまでくれば、誰もスズメだと言ってくれます。
ここでは、茶色の部分と、黒い部分をもう少しはっきりさせるために黒を濃くしていきます。
また、羽毛の流れに抑揚をつけていきましょう。
鉛筆で色を塗っているときに白い部分がわかりず楽なるので、消しゴムで下地の白を出していきます。
また、余分な線も消しておきます。
陰影を描く
ここでは、陰影の暗い色を付けていきます。
光は上の方から当たっているようなので、胴体の下の陰と翼の陰を描きます。
この時腹の小さい羽が作る微妙な陰もつけてみましょう。
足の付け根の部分は胴体の影となっていますので特に暗くなっています。
指の部分も描いてみましょう。
細かいところまで描いて仕上げ
最終的な仕上げです。
暗いところは、しっかり黒くしてコントラストをつけます。
微妙に暗くなっているところを見つけて影をつけます。
余計なところは消しゴムで消してください。
完成です
今回はこれで完成とします。
皆さんお疲れ様でした。
いかがでしたか、スズメの絵いい感じにできましたか。
まとめ
今回は一番基本の鳥の形をスケッチしてみました。
たぶん一番難しいのが、羽の部分だと思います。
鳥の羽の構造をわかって描くのと、そうでないのとでは絵の出来上がりも違ってくると思います。
わかっていないとどこか不自然になったりします。
私もまだまだ羽を描くのは苦労することが多いです。
また、足(脚)が難しいところです。
骨格を理解すると不自然さがなくなります。
その鳥の構造については別に載せているので、そちらを是非参考にしてください。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
こんにちは。
画家の佐藤 静です。