始まりは通信教育から
私がまだサラリーマンの時に、絵を学びたかった気持ちがどんどん高まっていった頃の話です。
しかし、その頃は絵画教室などに通って絵の描き方を教えてもらう余裕が無かったのです。
そんな中である通信講座を見つけたのです。
それが増山 修先生による通信講座でした。
増山先生はもうご存じかもしれませんが、その活躍ぶりをご紹介したいと思います。
誰でも知っているスタジオジブリに入社し、そこで超有名な宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」などのアニメーション背景美術を担当していたのです。
また、NHKの教育テレビにもアニメーション美術の講師として出演しました。
宮崎駿監督は背景の細かい部分まで妥協しないことで知られているほどで、そこで活躍した凄い方です。
増山先生の通信講座が『学校では教えてくれない風景スケッチの法則』です。
ここで、空のグラデーションの描き方、雲の描き方、遠景の色の考え方、木や草の描き方、筆の使い方等いろいろ教わりました。
楽しかった記憶が甦りますね。
この時使った画材が絵の具は水彩ガッシュ絵の具で、支持体が紙でした。
アニメーションの背景画に適した画材ですよね。
技法もあくまで水彩画の技法なのでアクリル画に使う技法と少し違います。
結局私がやりたかったアクリル画ではなかったので、私は水彩画には向かいませんでした。
ただ、この時学んだ基本は今でも役に立っていますよ。
こうして、私はキホン(基本)のキを学びました。
水彩画でこれから先へ進んでいきたい方はとてもお勧めですね。
よい先生に教えてもらう
本格的に絵の勉強を始めたいと思いながら、TouTubeの絵画制作動画なども見ながら始めたのが近くの絵画教室に通うことでした。
サラリーマン生活から離れ、時間ができたことで絵画教室に通うことができました。
絵画教室の先生にも恵まれたと思います。
この先生はバリバリのプロの画家で、年間に何度も個展を全国で開催している先生です。
先生は自然のある風景やヨーロッパの街の景色を写実的に描き、とても魅力的な絵画をたくさん制作されているのですが、その合間に教えています。
先生は”教えることは上手くないんだよ”と言いますが、要所要所で的確なアドバイスをしてくれるので、そこでアクリル画で絵を描くことの基礎を学べることが出来て、また一つステップアップできたと思います。
今はこの教室は辞めてしまいましたが、先生が近くで個展を開催する際は素敵な絵を見せてもらいに行きます。
絵画を描かなくても上手くなる方法はある
それから私を成長させてくれたのが、画集や展示の鑑賞です。
意外とこれが私の成長の大きな割合を占めているかもしれません。
画集などを見る
展示会はそんなに頻繁には行けませんので、その代わりに家では画集をよく見ます。
画集は自分の好きな絵画が掲載されているものを手元に持っているのですが、それがどのように描かれていているのか、どのような雰囲気なのかなどをじっくり納得するまで見ることができます。
こうしていると、自分の中に理想とするイメージがどんどん出来てきます。
また、自分が思い描いているスタイルとは違う作品の画集でも、これはいいなと思えば購入してからじっくり見ていますよ。
自分の可能性を広げられるヒントになるかもしれませんからね。
展示を観る
それでもやっぱり本物を見ることです。
それが展示を観ることです。
印刷物でも絵画を見ることはできますが、本物を目の前で見ると、絵画の細かなディテールやその絵の持つ熱量が伝わってきます。
筆の跡、絵の具の盛り上がり、それから細かい描き込みまでしっかり見ることができます。
なにより、その絵から発散されるメッセージのようなものが直接感じられるのです。
絵画を見ているとこんな描き方をしてるんだ、こんなにもしっかり絵の具を乗せるんだ、ここまで細かく描いているんだとか、
逆にリアルに見えてるけどそんなにも描き込んではいないんだななど、実物から気づかされる驚きがあるんです。
実物を見ないと分からないことがたくさんあるんです。
例えばゴッホのヒマワリ本物を見るとその迫力を感じることができるんです。
新宿(SOMPO美術館)で見ることができますよ。
私が見に行くのは大きな美術館だけではないんです。
近くの市民ギャラリーで展示されている作品も見ますし、デパートにあるギャラリーにも足を運びます。
どんな作品でも見る価値がないなんてことはないんですよ。
絵の上手い、下手に関わらず私は見て感じるようにしています。
中にはなかなか素晴らしいじゃんなんて感じられる作品も!
私が見るのは油絵や水彩の絵画だけではないんです。(アクリル画は少数派であまり見かけません。)
写真やボタニカルアート、皿に描いた絵など絵画ではない展示も・・・・
まとめ
これらをやってきたおかげでここまでなれました。
が、しかしまだまだですが・・・・
説明してきたものをただ漠然とやってきたのではなく、常に上手くなろう、どうしたら上手くいくのかをいつも意識してきましたよ。
これからも頑張ります!!
そして、皆さんのレベルアップを応援します!!!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
こんにちは。
画家の佐藤 静です。