佐藤 静

こんにちは。
画家の佐藤 静です。
これから私が画家の活動を始めるまでのお話をします。

子供の頃の私

私は子供の頃 近くのドングリ山で(山といってもコナラやクヌギといった雑木が茂る崖のような場所でした。)暗くなるまで駆けまわっていました。

冬になって雪が降ると大きな雪だるまを作ったり、父に作ってもらった木製のソリで遊び、
夏にはカブトムシやクワガタなどの昆虫を捕まえていました。

生き物大好き、昆虫大好きな子供で、いろんな生き物を捕まえて家に持ち帰っていました。

一度近所のお兄さんから一斗缶に入った青大将をもらって家に持って帰ったことがありました。

しかし、母親にすぐに返してきなさいと大変な権幕で叱られ、しぶしぶ返しに行きました。

後先のことは考えず自分にも飼えると思ったのです。

ドングリ山では基地を作って泥団子を投げ合い、戦争ごっごなどをして足が棒になるまで
遊んでいました。

東京の北区でもこんな場所があった時代のことです。

とにかく家の中でじっとしていられず自然の中にいるのが大好きでした。

また、子供の頃らか絵を描くのが好きで、鉛筆で新聞の広告の裏やノートの端に白い部分があるのを見つけると何かの絵を描いてしまい、周りは落書きだらけでした。

時々まともに人の似顔絵なども描いていた記憶があります。

高校での美術の授業での出来事

高校の美術の授業で友達の顔を油絵で描くことがありました。

描いている友人に日があたり髪の毛が太陽の様に輝いて見えたので、
髪の毛の色を金色っぽい色に塗りました。

もちろん他の人たちは、髪の毛は黒で描いていましたから、

皆からは「おかしい」、「変だ~」とか「髪の毛はそんな色じゃない」と言われましたが、美術の先生からは評判が良かったのを思い出します。

写真に集中していたころの話

その後しばらく、絵を描いたりすることや自然から離れていましたが、社会人になった頃
なにか自然の絵を描きたいとずっと胸の中にくすぶっていたものが湧き出してきました。

その頃は絵についての知識が全くなく、絵は油絵で描かなければいけない。

油絵は完成するまでものすごく時間がかかるという偏見がありました。

見たままの素敵な自然を作品として表現したいけど、絵は大変そうだし・・・・

そんな時見たものを切り取り作品にするにはカメラで撮影して作品にすればいいんじゃないかと、
カメラによる撮影をはじめまたのです。

今思えば安易な方向へ向かってしまったのかもしれません。

カメラを始めて間もなく、会社の同僚に野鳥を撮影している方がいて、プロの撮影した野鳥の写真集を見せてもらうと、なにかビビット来たものがありました。

すごいぞこれは!!!

この時モチーフとしての野鳥は私を虜にしてしまたのです。

それからバードウォッチングや野鳥撮影にのめりこんで森や海などに出かけていました。

構図などを考えながら、自然の中で暮らす雰囲気を感じる絵になる写真を撮影することに
熱中しました。

その後、社会人を辞めるまでずっと、野鳥の撮影をしていました。

写真撮影から絵画制作へ転身

しかし、野鳥を撮影している間も、絵を描きたいという気持ちが消えることはありませんでした。

まだ、野鳥を撮影しているときのこと、ある画家の画集を見つけました。

その画集には動物や鳥が自然の中で景色の一部として描かれていました。

その絵を見ていると癒されながらも、胸が高鳴るのを感じました。

この瞬間、そうだ自分は写真ではなくてこんな絵を描きたいじゃないのか!

と自問自答したときに、本当にやりたいことは何なのかに気づかされました。

その画集には油彩とアクリル絵の具というもので描かれている作品がありました。

調べてみるとアクリル絵具だと油絵の様にも水彩画の様にも描けることを知ったのです。

それからは絵を学ぶために絵画教室へ通ったり、自分なりに勉強して少しずつ技術や絵の
感性を磨いていきました。

そして、会社を辞してアクリル絵の具で野鳥の絵を本格的に描くこと始めました。

どんどん変わり続ける自分

それは、物を見る目が絵画のモチーフとしてみるようになったことです。

今までは物や風景をカメラの被写体としてみていましたが、絵を描くと決めたときから
絵画のモチーフとしてみるように変わってきました。

画家は同じモチーフでも画家それぞれのスタイルで描くので出来上がった作品は違います。

スタイルはどれが良いとか悪いとかはありませんから、自分に合ったスタイルを描いていきながら
見つけていこうようと思います。

また、描くスタイルも時とともに変化していくことがあるようですので、自分がこの先どう変わっていくのはわかりません。

これからも多くの方の作品からたくさんのヒントをいただき成長していきたいと考えています。

今も勉強の毎日ですが、絵画は一生勉強と思っています。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとございました。

こんな私でも絵を描くことを日常にできたことに感謝していますし、

絵を誰でも描くことができる時代に生きていることを嬉しく思います。

皆さんも日常に絵を取り入れて楽しい生活を送りましょう。

また、私の描いた絵を皆さんに見ていただくことで、自然を大切にするという意識を持っていただけたら幸いです。

年々自然が減少し、鳥たちが激減していることを心配しています。
  私のこの活動が少しでも自然の保護につながることを切に願っております。