誰でも描けるアクリル画!タンポポがたくさん咲く野原にホオジロがいるところ!

こんにちは。
画家の佐藤 静です!

今回取り上げるのはホオジロです。

意外と身近にいる鳥で、知っている方も多いと思います。

私の家の前の空地でも毎年見かけるほど一般的な鳥です。

絵にするモチーフとなった場所はタンポポが沢山咲いていた空地で、ホオジロが花か種か何かを採餌しているところです。

もぐもぐする口元に白っぽいものが見えていました。

もぐもぐ、くちゅくちゅする嘴がとても可愛らしく絵にしたくなりました。

ホオジロとはどんな鳥

ホオジロのオス

英語名はMeadow Bunting(牧草地のホオジロ)という名前の様に草地に出てきて、人の目に付き見かける機会が多いですね。

ホオジロの日本名の由来となっているように黒い過眼線が耳に続き、それがそのまま頬の下を通って嘴に戻る線があり、その線で囲まれる空間が白い頬と見えます。
雌はこの線が薄い色をしています。

繁殖期の初夏でも、冬でも草地、河川敷や森林の縁などでよく見かけます。

繁殖期は木や草の天辺に留まり囀ります。ですがその声は複雑です。
チョッピチュ ピーチューチュチッ「一筆啓上仕り候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」などと聞こえます。

冬の時期は囀りはしません。草の中で姿を見せずにときどき「チチッ」と鳴きます。

嘴は基部が太めで短く、種などを食べるのに適した構造です。

大きさはスズメと変わりませんので、見かけていてもスズメだなと思ってしまうかもしれませんね。

下描き

鉛筆で鳥と、タンポポの大体の位置を描きます。

ホオジロの部分は出来るだけ正確に描いておきます。

そのほかのタンポポの部分は後から絵の具を乗せて見えなくなるので、ここで大体の位置を覚えておくためにザックリ描きます。

鳥の部分は残しておきたいので、ここではマスキングシートを貼っておきます。

マスキングシートを平らに置き、鳥の部分を指でしっかり押さえます。

まず、周りをカッターやハサミで鳥より大きめにカットします。

次にカッターで鳥の輪郭に沿ってシートをカットしていきます。

キャンバスを気付付けないようにあまり力を入れ過ぎないようにします。

鳥の周りを一周カットしたら、鳥の輪郭を抑えながら余分な部分を剥がします。

最後に鳥の輪郭部分をもう一度シッカリ押さえて剥がれないようにします。

下塗り

画面全体に草色の下地色を塗っておきます。

パーマネントグリーンディープにイエローオーカーを加えた色にジェルメディウムで透明にした絵の具を全体に一層塗っておきます。

筆跡が残っても大丈夫です。

草の陰部分の濃い緑を塗ります。

パーマネントグリーンディープにフタロブルーと黒を加えた絵の具を全体に塗っていきます。

遠景の部分はタンポポの綿毛がいっぱいあるので、その部分の下地作りです。

パーマネントグリーンディープにイエローオーカーと白を混ぜた色を綿毛を少し意識した形に丸く絵の具を置いていきます。

遠景部分にあるタンポポのシャボン玉のような綿毛と白い花を描きます。

綿毛は白く丸く薄く塗ります。

シャボン玉のようにですね。

更に綿毛の下には白い細かい花を描きます。

絵の具が乾いたら遠景をグレーズしておきます。

白にわずかにフタロブルーを加えた色にジェルメディウムを加え、更に水を加えた透明な絵の具を遠景に塗ります。

グレーズした部分をスポンジで叩きます。

中景作り

中景部分にある細かい白り花を描きます。

筆のタッチを利用するため、細い筆を使い花の形に見えるように絵の具を置いていきます。

タンポポの綿毛と黄色い花を描きます。

綿毛は中が透けて見えるように薄く描きます。

シャボン玉のような雰囲気にして、白い小さい点を描いていきます。白にイエローオーカーを少し加えた絵の具で描きます。

タンポポは黄色を基本色として、黄色にオレンジを少し加えた色を中心と陰付けに使います。

遠景の部分は、詳細には描かなくて良いと思います。雰囲気を感じられる程度に!

近景を描く

近景だけ草が見えるようにします。

パーマネントグリーンディープにフタロブルーとイエローオーカーに少し白を加えた絵の具で葉を描いていきます。

いろんなタイプの葉を描きます。草の形と混ぜる絵の具の量を少しづつ変えた色で描きます。

中景で描いた白い花を近景にも描いていきます。

こちらも、筆のタッチを使って花の形にしていきます。

また所々にシロツメクサも入れていきましょう。より白い色を使います。

近景にもタンポポを描きます。

綿毛と黄色い花も描きます。

タンポポの黄色い花は黄色の絵の具を厚塗りします。

黄色い色は透明性が強いので、厚塗りしないと下の緑が透けて見えてしまいます。

白い花が少し足りないので、増やしましょう。

今まで描いてきた方法で白の花を画面全体に増やして、バランスを取ります。

ホオジロを描く

マスキングシートを剥がして、ホオジロの絵を描いていきましょう。

色使いは、バーントシェンナと白と黒があれば描くことができますよ。

背中の羽を描くのが難しいところですが、そこと同時に目と嘴を丁寧に描いてあげてください。

背中の茶色と黒と羽縁が薄い色のところを意識します。

嘴は鉛色をしています。

口元には何か白いものを咥えています。

タンポポを増やす

中景と近景のタンポポが寂しいので、増やしてください。

ここは一度描いていますので、先に描いた方法で花を足して行きます。

全体のバランスを考えて、どこに足したらよいかですね。

遠景・中景をグレーズ

中景と近景をグレーズして遠近感を出します。

白にフタロブルーとイエローオーカーをほんの僅か加え、それにジェルメディウムと水を少し混ぜた絵の具を作ります。

それを中景遠景に塗っていきます。乾く前にスポンジで叩きます。

中景・遠景の変更

突然ですが中景・遠景が物足りなく感じ、ここで変更してしまいました。

今まで描いたのは何だったの~と聞こえてきそうですが、一応こんな描き方もあるということで参考までに。

にゃんこロリン

ガラッと変えるじゃん!!

遠景はもっと遠くを見渡せるような感じにしたくなり、タンポポを小さくし、更に遠くは山波を描きました。

一度、中景遠景部分を薄いブルーグリーンで塗りつぶしてしまいます。

そして、中景部分のタンポポの大きさはは小さくして、たくさん花いっぱいにしました。特に奥に行くほど小さく色も薄くします。

更に遠くには青っぽい山波を描きました。木が生えている部分も描きました。

最終調整

中景と、遠景の間あたりに低層の雲(霧)が漂ったようにしました。

そして、中景と遠景全体に薄いベールを掛けました。

中景と遠景の繋がりが不明瞭のために、雲を足しました。

薄いベールは白にわずかにフタロブルーを加えジェルメディウムで薄くして、ベールを掛けました。

また、近景にタンポポも少し足しておきました。

こんな感じで完成としました。

まとめ

今回は途中で絵の遠景の変更がありビックリされた方もいるかと思います。

描いていくうちに物足りなさが出てくることがあるんですね。

そんな時は変更をすることがありますが、いつもですと少しの変更なのですが、

今回は結構な大きな変更でしたね。

まあ、絵を描くのは楽しくしたいと思いますので、それをモットーに変更もありかと思います。

動画もありますので、参考にして下さい。

音声はありません。BGMが流れます。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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