アクリル絵の具で風景画を描いてみよう!真似すれば初心者でも簡単に描ける!

こんにちは、画家の佐藤 静です。

今回は、こんな森の中を流れる緑の

小川を描いてみたいと思います。

こんな複雑なものを描けないよと思わず、一つ一つ順番に進めていけば自然と出来上がっていきますので、根気よく一緒に作業を進めていきましょう。

まず謝っておきたいと思います。

撮影がまだ未熟で絵が画面から出てしまったり、曲がってしまったりしてしまい、見ずらい部分があると思います。

ルリちゃん

ごめんなさい。

下絵のトレース

にゃんこロリン

今回は、F4号のキャンバスに描いていきます。

まず、下絵を鉛筆などでざっくりと転写しておきました。

転写する場合、デッサンのように鉛筆で描いてもいいですし、写真をプリントしたものをカーボン紙などで転写してもかまいません。

先ほど鉛筆で描いた下書きを墨で描いていきます。

一層目の下地塗り

ここでは一層目の下地の色を塗っていきます。

大きめの平筆でザッザっと思い切っていきましょう。

モチーフを見て一番奥にある色を見極め、その色に近い色を作って塗ります。

水面より上の部分の下塗りをします。

空は見えませんが、少し青っぽいグレーを上の方に塗ります。

奥の木の上の方の隙間に空の色の反射を感じるので、やや青っぽい色を塗ります。

半分より下側には緑を少し混ぜたグレーを塗ります。

下の方は地面の色が見えてくるように感じたので、この色を選択しました。

上から色を乗せていくと、先に塗った黒い線が見えにくくなくなりますが大丈夫です。

まだ墨入れした線が分かるうちに木と地面に色を着けていきます。

木と地面の陰色の部分に赤茶色とグレーを混ぜて塗っていきます。

木も地面もこの色をベースとしました。

水面部分に少し鮮やかな緑を塗ります。

水面の比較的明るい部分の色ですね。

今回の水面はかなり森の緑を反射していて、エメラルドグリーンをベースとして一層目を描きました

ワンの助

ここまでが一回目の下塗りになりますね。

二層目の下地塗り

二層目の下塗りといっても一層目のようにべた塗ではありませんよ。

奥の林にある暗い部分の色を乗せていきます。

べた塗ではなく木の葉っぱの形をイメージしながら全体に塗っていきます。

扇筆の角でそっと絵の具を置いていく感じで、同じ方向にならないようにして筆を回しながら描きます。

この時元の写真を見て、どの部分が色が濃くなっているかをよく見てそのところはシッカリ色を塗ります。

今度は光が反射している部分に黄色い色を乗せます。

どこに色を乗せるかはモチーフをよく見て、扇筆の角を使ってポンポンと塗ります。

べた塗にならないよう気を付けましょう。

だけど、ここでは下塗りですからまだまだ失敗しても大丈夫です。

水面の色の濃い部分に色を乗せます。

緑に焦げ茶色系を混ぜた色を塗っていきます。

光があまり当たらない部分や、奥の木や緑の濃いところの反射になります。

まだ、そこまで丁寧に塗らなくても大丈夫です。

木の部分と地面の少し陰になっている個所にグレーを塗ります。

奥の水面に近い地面や水面に出ている岩にも色を塗ります。

ワンの助

ここまでで、二層目の下塗りが終わりです。
ここから少しずつ物の形を作っていきましょう。

ディテールをつける

ここで、影色の黒に近い部分に色を乗せていきます。

光は自分の右側から来ているイメージです。

岩や木の陰の部分こちらか見ると左側に影が出きますね。

まず、光の当たっている部分に、白っぽいグレーを塗ります。

木に光が当たっている部分や地面の光っている部分を塗っていきましょう。

次に、背景の木の葉っぱの濃い緑をスポンジでポンポンと置いていくように塗っていきます。

この時も、どの部分に葉っぱが密集しているかをよく見て塗っていきましょう。

次に少し手前の葉っぱを筆で描いていきます。

枝の位置を考えてどのように葉っぱが出ているかを感じて描いていきます。

奥の光が当たっている部分が、水面に反射しているところを塗っていきます。

まずは平筆でドライブラシ法を使い、手前にサッと塗ります。

描き込み

また、土の部分のディテールを付けていきます。

ここでは穂先の小さい筆で、濃い茶色を点々と塗っていき、

次に薄い茶色を同じように点々と塗っていきましょう。

水面の白く光っている部分を塗ります。

手前の白い部分は横のストロークで塗ります。

地面や岩の光って見える部分に更に白い色を塗っていきます。

そして、水面の少しだけキラキラとしている部分は平筆を横向きに垂直に立てて、

先端部分がわずかにキャンバスに触れるようにして、細かい点々を根気よく塗っていきます。

木の部分のディテールを付けていきます。

濃いグレー、薄いグレー、更に薄いグレーと順番に立体感が感じられるように塗っていきます。

水面の反射部分の横の揺らぎも緑を横のストロークで薄く塗ります。

水面の反射は基本的に縦のストロークと、横のストロークを合わせて描いていきます。

細かいところも意識して描き込んでいきましょう。

にゃんこロリン

描き込みはどこまでやるか、
自分が納得すればOK

今回はこんな感じで完成としました。

F4号サイズだとこれくらいかな。

大きな絵だともっと細かく描き込みしたりします。

まとめ

元の写真通りに描くのが目的ではなく、絵画らしい表現ができればいいと思います。

描いている途中で、こうした方がいいかな、やっぱりこの方がいいかなとか変更しても全然大丈夫です。

風景画は特に自分なりのイメージで仕上げていければいいのです。

似顔絵ではないので似ていなくてもいいと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございます。