可愛い小鳥をの絵を描けたらいいですよね。
はい、誰でも描くことができますよ。
大丈夫!心配ご無用!
今回は、マメザクラに止まるシジュカラを描いていきます。
さあ、始めましょう。
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シジュウカラってどんな鳥
シジュウカラは最もポピュラーなカラの仲間で、住宅地でもよく見かけます。
「チジュクジュク」と鳴きながら枝の間を活発に動き回るスズメと同じくらいの大きさの鳥です。
カラとは同胞(はらから)からきています。
冬にはカラの混群といって、シジュウカラやヤマガラ、メジロなどと群れで移動していくのを見かけることがありますが、これを同胞(からはら)といったのでしょうか。
メジロはカラ類ではありませんが。
見分け方は、頭は黒で頬の部分は白く、黒いネクタイをしています。
春になると電線や木の上のほうで大きな声で、「ツツピー・ツツピー」と囀っているので見つけやすいです。
今回のモチーフ
写真を印刷してそれをモチーフにしますが、キャンバスのサイズと合わせるために間を切り詰めています。
写真のシジュウカラは、普通に枝に止まっているのではなく、桜の枝に逆さまにぶら下がり、体を後ろに反っていて面白いポーズを見せてくれています。
下絵の作成
ここでは下絵を鉛筆で大まかに描いたところに、今回は水筆に水を入れ、筆の穂の部分にマスキング液を着けて、鉛筆の線を筆で描くようにしていきます。
写真と全く同じに描く必要はありませんが、今回は試行的にマスキング液を使ってみました。
下塗り
背景の色を塗る
マスキング液を乾かしてから、背景の色をのせていきます。
モチーフの写真を参考にして、情景をイメージしながら似ている色を横のストロークで塗っていきます。
まずは、緑色の部分に色をつけます。
次に、赤茶色の部分にも緑の部分に被さってもよいので、塗っていきます。
色の濃さを一様ではなく、変化をつけていきます。
ここではまだ丁寧に塗る必要はありません。
画面全体の雰囲気を大切にしながらバランスよく色を配置します。
スカンブル
一度完全に乾燥させたら、ベージュ系の色を作り、それにジェルメディウムと水を加えて、よく混ぜま
す。
それを全体に刷毛を使ってキャンバス全体に縦、横交互に塗り、最後は横のストロークで塗り終わります。
マスキングを落とす
完全に乾かしてから、消しゴムでマスキングした部分を取り除いていきます。
マスキングは消しゴムのカスのようになって取れていきます。
今回はマスキング液が水で薄まってしまい、しっかりついていないところがありましたが、大体の形がわかれば問題ありません。
一層目を描く
白にわずかに黒を混ぜた薄いグレーをシジュウカラの白い部分と桜の花びらに塗っていきます。
桜の花びらの影の部分になります。
シジュウカラの頭と、ネクタイの部分の黒を描きます。
背中のグレーの部分と頭の高等部に先ほどより少し濃いグレーを塗ります。
今度は桜の葉の部分に黄緑色より少し黄色が強い鮮やかな色をつけていきます。
桜の枝の部分を描いていきます。
黒に少しだけ赤を混ぜた濃い茶色を作り細い筆で枝を描いていきます。
ここで使っている筆は面相筆の穂の部分をよく切れるハサミでカットして先端を細くしたものです。
細かい部分や細い線を引くときによく使います。
二層目以降を描く
シジュウカラの背中の黒い部分、雨覆や風切、尾羽に黒を乗せていきます。
尾羽の上側は光が当たり、真っ黒ではないことに注意します。
そして、緑にグレーを混ぜてくすんだ緑色を作り、桜の葉の部分の影としたい部分に塗っていきます。
それと花の軸にも同じ色を塗ります。
桜の花びらの明るい部分を描きます。
白にわずかに赤を混ぜます。見た目はほとんど白です。ピンクにならないように注意しましょう。
これを花びらの光の当たる部分にイメージして塗っていきます。
シジュウカラの体のグレーをモチーフの写真をよく見ながら塗っていきます。
羽の流れを意識して筆の動かす方向を決めていきます。
桜の葉ハイライトとして、黄色に白を混ぜた色を塗っていきます。
背景の変更
桜の奥にも別の桜を描いておきましょう。
まず、枝を薄いグレーで細く描きます。
そして、ここでは奥にあることを意識して、水で薄めた白で花びらを、薄めた緑で葉を描きます。
手前の桜の邪魔にならないようにごく薄い色で描きました。
また、ここでは手前の花の雄しべを描きます。
白にわずかに黒を入れて暗くした白を、細い筆で花弁から出ている部分に細い線をつけていきます。
更に、少しくらい赤を作り、花の元の部分と額を描きます。
額は花弁と花弁の間にあり、花弁の外側と内側両方から見えています。
そして、同じ色で雄しべの先端に点々を付けていきます。
細部を描く
ここからは、シジュウカラの細かい部分です。
シジュウカラの背中にある特徴的な黄緑色っぽい色をつけていきます。
首の付け根は少し黄色を強くし、腹に近い部分は少し青っぽくします。
乾かしてから、薄いグレーを上から被せます。
また、桜の枝に白に近いグレーでハイライトを入れていきます。
背中の色の補修、頭の光の当たっている感じ、目に光が入っている部分、足も描いていきます。
風切や尾羽の直線を正確に描いていきます。
また。尾羽や風切り、腹など特に明るい部分には白をそのまま厚塗りします。
今回はこんな感じで完成としました。
なんとかシジュウカラにも見えますか。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回の絵はF4号で花も、鳥も小さいので詳細に描くことは難しいので、雰囲気重視で表現してみました。
写真のモチーフと違う部分も多くあります。
これは自分がこうした方がよいと思えばどんどん変更してかまわないと思います。
皆さんも、自分の感性を大事にして描くことをお勧めします。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
こんにちは。
画家の佐藤 静です。