鳥のイラストって難しい？ いえいえ、簡単に描けますよ。
それも漫画のような絵ではなく、ある程度リアルな絵に仕上げることが可能です。
同じような描き方をすれば、誰でも簡単に描けてしまうんです。
こうしてアクリル絵の具で鳥のイラスト絵を描いてみましたので、是非ご覧ください。
それでは、スタートです。
今回使用した画材
今回使用した画材です。
100均のダイソーで購入したスケッチブックとターナー色彩㈱のU-35というアクリル絵の具を使いました。
下絵を鉛筆で描き、下絵の上に透明のジェルメディウムを塗ってから、アクリル絵の具で着彩しました。
アクリル絵の具で着彩する！超簡単な鳥の絵を描く
今回描くのは、「コゲラ」と「ミユビシギ」の2種類です。
写真を見ながらまず、鉛筆で下絵を描き、そこにアクリル絵の具で色を着けていきます。
細密には描かなくても、それなりに鳥らしくなっていきますので、頑張っていきましょう。
コゲラのイラストを描く
皆さんコゲラを知っていますか。
コゲラのコは小（こ）小さいという意味で、ゲラ⇒ケラはキツツキという意味になります。
つまり小さいキツツキということです。
スズメほどの大きさの小さくて可愛らしいキツツキで、比較的よく見ることができる小鳥です。
近くの公園などにも出現するかもしれません。
鳴き声は「ギイー、キッキッキッキッー」のように鳴きます。
今回は、この写真のコゲラを描いていきますね。
まず、留まっている木の枝を描いて、そこに胴体部分の卵型を描きます。
頭部はやや右に丸を描きます。
胴体は左を向き、頭は右上を向いて捻っていますので、そこを意識しておきます。
胴体の中心線を引いておきます。
嘴は顎を上げているため、すこし上側になるので目の位置も少し上に描きます。
尾羽の大体の形を描いておきます。
少し、細かく描いていきましょう。
頭部は、頭頂部、顎の黒、嘴、目を鉛筆で塗ります。
胴体部分は胸から腹の班を描き、肩に見える翼部分を描きます。
尾羽の重なりを意識して、縞模様も描いておきます。
足の指も描いておきましょう。
使用した支持体が普通の画用紙のため、ここで下絵にジェルメディウムを塗ってアクリル絵の具を塗りやすくします。
ここから着彩していきます。
水で薄めた茶色を顔に、胸から腹には写真をよく観察しながら班を意識して色を着けます。
尾羽にも茶色い部分があるので、塗っておきましょう。
写真をよく見て黒っぽい部分に茶色に黒を混ぜた色を塗っていきます。
頭頂部、頬の下側、肩に見えている翼部分、指の陰、尾羽の縞模様に色を着けます。
そして、目に黒を入れます。
白い色を塗ります。
光が当たって白く見える部分の頭部の右上、顎の下から肩にかけての縁、右側の脇腹から尾羽の縁です。ここには生の白をシッカリ厚く塗ります。
次に、白にわずかに黒を混ぜた白に近いグレーを目先と目の後ろ側、そして頬の黒の上側と喉下から胸にかけて塗っていきます。
指をグレーに塗ります。
これまでに塗った白い縁の部分が分かりずらいので、周りに紅葉の黄色を塗りました。
今回は何とかコゲラらしくなったところで終了としました。
ミユビシギのイラストを描く
ミユビシギってどんな鳥？
シギとつくのでシギの仲間になりますよね。
大きさはムクドリほどで足が短く、歩くのが早いですよ。
大概群れで海岸や干潟にいることが多く、「チュッ」とか「キュリッ」と鳴きます。
今回描くのはこの白黒の冬羽になります。
この鳥は夏と冬で衣替えをします。
因みに下の写真が夏羽になります。
こんなに色が変わるんですね。
それでは、始めていきましょう。
胴体部分は結構丸いですね。
レモン型に丸を描きましょう。
このシギは首が短いです。
胴体部分にそのまま頭が乗っかるように丸を描きます。
そして、胴体と翼の境目と尾羽の位置に線を引きます。
頭部はおでこと頭頂部の形に注意して胴体と繋げていきます。また、同時に目と嘴を描きます。
そして、胴体部分の後ろ側に出ている翼と尾羽を描いておきましょう。
脚も胴体のどの部分から出ているのかよく観察して、描きます。
目の後ろと首の部分の羽の流れを着けます。
少し大変ですが、背中の部分の羽を描いてみましょう。
後ろの方に見えている翼の部分の重なりも描きます。
脚も形をシッカリ描いておきましょう。踵と、指の形をよく観察してくださいね。
ついでに、咥えている貝も描いておきましょうか。
鉛筆で描いた余計な部分を消しておきます。
使用した支持体が普通の画用紙のため、ここで下絵にジェルメディウムを塗ってアクリル絵の具を塗りやすくします。
ここから着彩していきましょう。
薄い茶色で羽や足を塗っていきます。
羽の羽縁の白はなるべく塗らないように残します。
はみ出して塗ってしまっても後から白で描けますので安心してください。
逆光で白く見えている部分も陰になっているので、真っ白ではありません。
水面から受ける空の色の反射がありますので、その部分に薄い青を塗ります。
写真をよく見て、茶色の濃い部分を塗っていきます。
貝も塗りましょう。
さらに、もっと濃い部分に茶色に黒を混ぜて作った色を塗ります。
嘴、脚、羽の色の濃い部分に塗りましょう。
さらに、首から胴体の下側に薄いグレーを塗ります。
目と目の上下の色の濃い部分に濃い茶を塗ります。
そして、光を受けている部分に白を乗せます。
頭部から首や嘴、脚の上側の縁に白を乗せます。
そして、水面からの光を受けているお腹部分にも白を乗せます。
最後に、咥えている貝もオレンジと白を塗ります。
まとめ
今回は、森の小鳥としてコゲラを、海の小鳥としてミユビシギを描いてきました。
そんなに難しいことはなかったと思いますが、
一番最初の形が取れていて、使う色が上手くいけば成功ですね！
ここまでご覧いただきありがとうございました。
こんにちは。
画家の佐藤 静です。