ここでは絵画をメインでおすすめしています。
皆さんは、好きな作家の企画展があると行ってみたくなりますよね。
そんな人気な展示会は、長蛇の列に並び、作品の前には山のような人だかりが・・・・・・
モネや若冲の企画展なんかもそうでしたね。
見たかった絵の前で、”よく見えないよう~”と思いつつ、先へ進んでくださいと指示されあきらめて移動しなければならないなんて経験はありませんか。
常設展だったらそんな心配はいらないのです。
常設展示の作品も世界的名品がたくさんあります。
心行くまでじっくり見られますので、是非常設展に行きましょう。
それではおすすめの企画展のある美術館を紹介しますね。
アーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)
株式会社ブリジストンの創業者の石橋正二郎が1950年にブリジストン美術館として開館。
建物の建て替えと共に2020年にアーティゾン美術館として生まれ変わりました。
アーティゾンの名はアートとホライゾン(地平)の造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取っていただきたい、という意志が込められています。新しい美術館のコンセプトは「創造の体感」だそうです。
古代美術から多くの印象派の作品、また日本の近代洋画作品を所蔵しています。
そのコレクションにはこんなに凄いものも!
西洋絵画
コロー『ヴィル・ダヴレー』、シスレー『サン=マメス6月の朝』、モネ『睡蓮』、
ルノワール『座るジョルジェット・シャルパンティエ嬢』、
ベルト・モリゾ『バルコニーの女と子ども』、メアリーカサット『日光浴(浴後)』、
ピカソ『腕を組んで座るサルタンバンク』、ゴーガン『乾草』、
セザンヌ『サント=ビクトワール山とシャトー・ノワール』等々
日本絵画
青木繁『海の幸』、藤島武治『黒扇』、佐伯祐三『テラスの広告』、黒田清輝『針仕事』、
浅井忠『グレーの洗濯場』、藤田嗣治『猫のいる静物』等々
などバラエティーに富んでいてとても楽しめます。これらがすべて展示されているわけではありませんが、展示も順次変わっていますので、何度も足を運んでみましょう。
日時指定予約制でウエブ予約がお勧めです。当日窓口チケットは料金が違っています。常設展示だけでしたら料金が割安です。
〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-2 TEL:050-5541-8600
アクセス:
- JR東京駅(八重洲中央口)、東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口)
- 東京メトロ・銀座線/東西線/都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分
国立西洋美術館
とにかく収蔵品がすごい美術館!
前の広場にあるロダンやブールデルの彫刻群も圧巻です。
中に入る前にこの彫刻を見てるだけでワクワクしてくるのです。
建物本館がル・コルビュジェが設計し1959年に竣工設され、2016年には世界文化遺産に登録されました。
国立西洋美術館は1959(昭和34)年、フランス政府から日本へ寄贈返還された「松方コレクション」を保存・公開するために設立されました。「松方コレクション」を築いた松方幸次郎(慶応元年12月/1866年1月〜1950年)は自分の手で日本に美術館をつくり、若い画家たちに本物の西洋美術を見せてやろうという明治人らしい気概をもって、作品の収集にあたっていたのです。
国立西洋美術館のコレクションは、1959年に370点におよぶ松方コレクションが核となって始まりました。
現在では、絵画、彫刻、素描、版画、写本、工芸などの分野にわたり、およそ6,000点の作品を所蔵しています。
そのコレクションは、
バザーリ『ゲッセマネの祈り』、ブリューゲル『アブラハムとイサクのいる森林風景』、
ルーベンス『眠る二人の子ども』、ロラン『踊るサテュロスとニンフのいる風景』
ラルジリエール『幼い貴族の肖像』、フラゴナール『丘を下る羊の群れ』
ドラクロワ『聖母の教育』、カミーユ・コロー『ナポリの浜の思い出』、クールベ『眠れる裸婦』、
マネ『ブラン氏の肖像』、ルノワール『アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)』、
ピサロ『立ち話』、モネ『舟遊び』
ルオー『エバイ(ビックリした男)』、ポロック『ナンバー8,1951、黒い流れ』
西洋美術だけですが、凄いコレクションだと思いませんか!
西洋美術品の所蔵が凄すぎる常設展でもこの多くを見ることができるんです。
企画展もたびたび行われますが、常設展だけでも見に行く価値が充分あります。
一般で500円ですよ。
〒110-0007
東京都台東区上野公園7番7号
ハローダイヤル 050-5541-8600
アクセス:
- JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
- 京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
- 東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分
東京国立近代美術館
ここは、とにかく所蔵点数が凄いんです!
2022(令和4)年12月、東京国立近代美術館は70周年を迎えました。1952(昭和27)年に東京・京橋にて開館、1969(昭和44)年には現在の北の丸公園内に移転しました。
東京国立近代美術館では、19世紀末から今日までの美術作品を蒐集しています。
対象は、絵画、版画、水彩、素描、彫刻、写真、映像、書、及び関連する資料などの多分野にわたり、点数は13,000点を超えます(2023年2月現在)。
近現代の日本の作品を中心としながら、同時代の海外作品も積極的に蒐集しています。
そして、誰もが自分らしくいられる自由な空間で、新しい発見に満ちた豊かな時間を過ごせるような場を提供しています。
美術とともに人々が集い、交流し、多様な価値やアイディアに出会う場となること。
過去と現在をつなぐ対話を通して未来を創造する手がかりを得る機会を生み出すことをめざしています。
所蔵作品展「MOMATコレクション」にはこんなものまで!
会田誠『美しい旗(戦争画RETURNS)』、藤田嗣治『花かごを持つマドレーヌ』『自画像』、
速水御舟『白百合』『今日の家・奈良の家』、鏑木清方『新富町』、川端龍子『草炎』、
川合玉堂『行く春』、加山又造『千羽鶴』、竹内栖鳳『日稼』、上村松園『母子』、
狩野芳崖『仁王捉鬼図』、和田三造『南風』、原田直次郎『騎龍観音』、萬鉄五郎『裸婦美人』、
セザンヌ『大きな花束』、ゴーギャン『マルル(感謝)』等々物凄い点数を所有しています。
教科書でも見たことあるな~
常設展だけでも満足できます。一般料金でも500円ですから。
〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1Tel050-5541-8600(ハローダイヤル9:00~20:00)
アクセス:
- 東京メトロ東西線「竹橋駅」 1b出口より徒歩3分
- 東京メトロ東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下駅」4番出口より徒歩15分
- 東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・三田線「神保町駅」A1出口より徒歩15分
東京富士美術館(FAM)
東京富士美術館は1983年に池田大作によって創設され、「世界を語る美術館」との指針を示しました。
「一流の芸術を広く人々のために」「文化・芸術には、民族や国家を超えて人間を魅了し、人と人とを結ぶ力がある」との創立者・池田大作の信条のもと、これまで幾多の国際交流展を活発に開催してきました。
東京富士美術館は、2023年11月3日に開館 40周年を迎えました。
「アートを身近にする平和と美の発信地」とのブランドコンセプトです。
コレクションはかなり充実していますね。
それがこちらです。
西洋絵画は
ブリューゲル(子)『農民の結婚式』、『雪中の狩人』ブーシェ『田園の奏楽』、
ルーベンス『コンスタンティヌスの結婚』、フラゴナール『豊饒な恵み』、
カナル『ベネチア・サンマルコ広場』、ジェリコー『突撃するナポレオン軍の将軍』、
ターナー『嵐の近づく海景』、ドラクロワ『書斎のドン・キホーテ』、モネ『睡蓮』、
コロー『もの思い』、クールベ『水平線上のスコール』、マネ『散歩(ガンビー夫人)』、
ピサロ『春・朝・曇り・エラニー』、ベルトモリゾ『テラスにて』等々
鈴木其一『風神雷神図襖』、素狩野派『保津川図屏風』、琳派『波濤図屏風』、竹内栖鳳『椰子』、
横山大観『春秋』『夜桜(花)』、河合玉堂『朝雪』、黒田清輝『草つむ女』、
小磯良平『五人のバレリーナ』等々
コレクションの中身が凄いですね。
常設展示も魅力がいっぱい!
〒192-0016東京都八王子市谷野町492-1 042-691-4511
アクセス:
JR八王子駅 北口
始発から12:29までは、
西東京バス14番のりばより
- 創価大正門東京富士美術館行き
- 創価大学循環 創価大正門東京富士美術館で下車
12:31以降は、
西東京バス12番のりばより(ひよどり山トンネル経由)
- 創価大正門東京富士美術館行き
- 創価大学循環 創価大正門東京富士美術館で下車
西東京バス11番のりばより(八日町経由)
- 創価大学循環 創価大正門東京富士美術館で下車
京王八王子駅
西東京バス4番のりばより
- 創価大正門東京富士美術館行き
- 創価大学循環 創価大正門東京富士美術館で下車
JR拝島駅※1時間1本程度運行
西東京バス3番のりばより
- 工学院大学(高月経由)行き 創価大正門東京富士美術館で下車
- 純心女子学園行き 純心女子学園で下車、徒歩10分
JR秋川駅※1時間1本程度運行
西東京バス2番のりばより(サマーランド、ひよどり経由)
- 京王八王子駅行き 純心女子学園で下車、徒歩10分
まとめ
どうですか常設展の充実度!
もう混雑はいやだ、ゆっくり作品を見たいと思っている人には絶対おすすめできます。
今回ご紹介した4つの美術館はどれがいいなんて言えません。どれも素晴らしいですよ。
日本人は企画展が大好きで、常設展にはあまり行きません。
海外の美術館は常設展がほとんどです。
私も企画展は好きですよ。企画展もいいけど、常設展もね!!
ここまでご覧いただきありがとうございました。
画家の佐藤 静です。