ちょうどリンゴを購入したので、
100均の画材で簡単に描いてみましたよ。
誰でも描けるリンゴの絵ですので、皆さんも一緒に挑戦してください。
さあ、どうぞ!
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100均の絵の具で描く#2
今回は100均ダイソーで購入したアクリル絵具を使ってリンゴの絵をザックリ描いてみました。
普段使っているアムステルダムやリキテックスの絵の具とどのくらい違うのか、実際に描いてみて感触を確かめてみたいです。
価格があまりに違うのでちょっと品質を疑っていますが、どうなんでしょうか。
この記事をご覧いただき、皆さんの今後の制作に役立てていただけたら嬉しいです。
まずはリンゴを買ってきましたよ。
このリンゴはフジという種類の青森県産のリンゴです。
真っ赤なリンゴとよく言いますが、このリンゴは赤い部分と黄緑色の部分がまだらに混ざっていて、複雑な色合いをしていますね。
描くのが難しそうでしょう。でも大丈夫!
100均のダイソーに行って、販売されていた絵の具の種類を全て買ってきました。
合わせて、丸筆、平筆、3号のキャンバスも購入したので一緒に使ってみたいと思います。
絵の具は一つひとつがパッケージされていて、包装にもお金が掛かっているのに100円で買えるのはどうして?
リンゴを白いスケッチブックに乗せて、左側からライトを当てています。
リンゴとキャンバスの位置関係はこんな感じです。
絵を描く際に少し斜めになって描かなければならず、チョット大変でした。
それから、この写真と私が見ているリンゴの角度が違うのでそのあたりもご理解ください。
紙パレットに全色出してみました。
絵の具はソフトタイプというか、水っぽいというか、いつもの絵の具と違い慣れていないため扱いが難しかったです。
それから、すごく色が鮮やかで値段からしても、使っている色は顔料ではなく染料ではないかと思われますが、間違っていたらごめんなさい。
まず、丸筆でリンゴの輪郭と影の部分を描いておきます。
ここで気になったのは、筆の毛がどんどん抜けてキャンバスに付いてしまいました。
ティッシュや手で取り除いていましたが、これ以上この筆を使えないなと思い、ダイソーの筆をあきらめて普段使いの筆に交換しました。
それでは筆を替えて再開です。
まず、リンゴ全体に薄い赤色を塗ります。
次に、光の当たっているところに薄い黄緑色をのせます。
リンゴの色が赤の一様ではなく、黄緑色がまだらにみえていますので、リンゴを見ながらイメージして塗っていきます。
影の濃い部分に青色を塗りました。
リンゴの暗い部分に少し濃い赤を塗ります。
こんな感じになります。
まだリンゴらしくなく桃みたいですね。
明るい部分と、陰の部分に薄いオレンジを塗ってみます。
リンゴの色が平坦になってきたので、その上から少し赤を塗っていきます。
グレーを水で薄めて影に色を付けていきます。
リンゴの影の部分に少し濃い赤をのせたら、スポンジで境界線を叩いてぼかします。
面相筆でリンゴのへこみ部分のヘタを描いていきます。
へたを描くだけで不思議とリンゴに見えてきますね。
チョットここでトラブル(-_-;)
撮影していたスマホの容量不足になり停止してしまい、気付かずに描き進めてしまいました。
こういった機器に慣れていないものですいません。
描いていてリンゴが寂しい感じなので、平筆で背景をグレーにザっと描いてみました。
そこで、リンゴの影の色も変更しました。
それから、リンゴの白いぷつぷつも付けてみました。
そして、へこみの部分の陰色も付けます。
大体こんな感じで出来上がりとします。
ちょっと斜めの写真なので、正面から撮影したのが下の写真になります。
細かい部分までは描いていませんが、ダイソーの絵の具を試して描いたリンゴは大体こんな感じです。
まとめ
ダイソーで購入した絵の具でもそこそこ描くことができましたね。
絵の具についての感想です。
描いているうちにこの絵の具にも少し慣れてきましたが、やはり水っぽいのがどうしても違和感があります。
色の種類は少なめですが、これだけの種類でもほとんど好きな色を作ることはできると思いました。
私にとっては色が鮮やかすぎるので、少し落ち着いた色合いにするのに混色をして使いましたが、イラストやポスターなどを描くのには向いているかもしれません。
ただし、色の成分がパッケージには記載されていないので詳しくは分かりませんが、顔料ではなく染料を使っていると考えられるため、長期の保存には向いていないと思います。
特に光には弱いのではないかと思います。赤などは早く退色してしまう恐れがあります。
100均の絵の具は染料が使われていると思われますが、その色素も単一ではなくて、赤や、青なども混色してできているようです。
そのために自分で中間色を作りたいのに自分のイメージ通りの色にできず濁ったような色になってしまい、きれいな色合いを出すのは難しいと思います。
キャンバスについての感想です。
キャンバスは木綿のような感じで、厚みも薄くて裏から光が透けて見えるくらいです。
木枠も細くて軽いのですが弱い感じがあり、使っている木材の種類もわかりません。
筆についての感想です。
使い初めに毛がどんどん抜け落ちてしまったので、途中で使用するのは止めました。
これは全くお勧めできません。
練習用としたとしても画材店で安めのナイロン製の筆を購入した方がよいと思います。
全体としての感想は、筆以外は練習用として十分使えそうです。
皆さんも、安く沢山描いてみたいと思ったらダイソーの絵の具とキャンバスを使ってみてはいかがですか。
安いので、失敗してもあまり懐に影響は少ないのでどんどん活用してください。
但し、この画材で描いた絵の販売はしない方が賢明だと思いますよ。
あとで、クレームが来る可能性もありますので。
それから最後に、このリンゴをおいしくいただきました。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
はじめまして。
画家の佐藤 静です。