海外の動物画家の有名どころ『ブルーノ・リリエフォッシュ』を   簡単に紹介!

こんにちは。
画家の佐藤 静です。

近代の動物画家のブルーノ・リリエフォッシュを紹介しますね。

あまりご存じない方もいるかと思いますが、彼の自然の中のありのままの姿を描くスタイルは
とても素敵ですよ。

たぶん、最後までご覧いただけたらファンになってしまうかも!

それでは、ご覧ください。


ブルーノ・リリエフォッシュ 1860年-1939年

ブルーノ・リリエフォッシュは、スウェーデン人の画家で、19世紀後期から20世紀初期にかけて活躍した野生動物を得意とする画家です。

彼についての詳しい情報が少ないですが、とても素敵なたくさんの作品を残してくれていますので、それをここで紹介しますね。

ブルーノ・リリエフォッシュの素晴らしい作品集

猫とズアオアトリ

ネコがズアオアトリに襲い掛かったところでしょうか。

猫の左前足には開いた指に爪が飛び出していて、右前足に鳥の羽の一部らしきものがみられます。

ズアオアトリは間一髪で逃げられたのか・・・・

キツネたち

キツネの兄弟か夫婦でしょうか、枯葉の絨毯に寝ころんで遊んでいます。

それを見て小鳥のカラたちが警戒しているようです。

農場の冬ウサギ

雪の積もった農場の奥の森から何かに追われているのでしょうか、ウサギが勢いよく走り出てきました。

冬のキツネとアヒル

雪の積もるなかでもわずかに雪がないところで、カモが草の種でもついばんでいたのでしょうか。

そこをふいにキツネが襲い掛かった瞬間ですね。

カモが驚いて飛び立ちました。

タカとクロライチョウ

松の苗が植えてある場所にたくさんのクロライチョウたちが餌をさがしていたのか、そこにタカが突っ込んできました。

クロライチョウが1羽犠牲になったようです。黒い羽が飛び散っています。

ホンケワタガモ

天候は曇り空。寒そうな感じがします。

海の少し先にある岩礁にホンケワタガモが休憩しています。

雄と雌を描いています。

カラス

このカラスはズキンガラスという種類でしょうか。

石の上に集まって、なにか会議でもしているのか3羽が向かい合って交流をしています。

日の出のアイダックス

朝焼けの空に、海は波が少し高くなっています。

ホンケワタガモが群れで飛んで移動していきます。

ワイルドダックス

スイレンの花が咲く池のカモたち。

餌を探して水に顔を突っ込んでいるもの、あとからやってきて今着水したもの、そのカモに反応したものが描かれていますね。

ウソ

これは、雪のなかから小さい実をつけた草が顔を出していたのをウソが見つけて、食べている様子ですね。

日本ではこの鳥を、ベニバラウソといいます。

ワシミミズク

森の隅でたまたまワシミミズクに出会い、ブルーノ・リリエフォッシュの方を見ているところですね。

この後、このワシミミズクは飛んで行ってしまったのか、それとも悠然とそのままこの場所にいたのか・・・・・

そり遊び

北欧の冬は太陽の位置が低く、少し薄暗い感じです。

もう夕方なのかもしれませんが、昼の時間が短いので遊び足りない子供たちは、まだそり遊びをしています。

キツネの家族

キツネの親子ですね。

子供たちも大きくなってきて食べ盛りです。

親はたくさんの獲物を取ってきて子供たちに与えなければなりません。

さっそく餌にとびかかっている子もいますが、まだ気が付かないのかじゃれ合っている子もいます。

初夏の草花のカウパセリの白い花も咲いています。

狩人とキツネ

狩人は石にもたれ掛かって居眠りをしているようです。

そこにたまたまキツネが通りかかって、人がいるのに気が付き少し驚いたようすです。

この後狩人に気付かれないよう、このキツネたちは逃げおおせたでしょうか。

海辺の朝

ホンケワタガモは日の出とともに休息していた岩から降りて、食事のために海を泳ぎだすところでしょうか。

海の波がオレンジ色に染まって美しい情景を見せています。

絵の特徴と影響

動物をモチーフにした作品を数多く制作し、「牧歌的」に動物画が描かれていた時代に、動物画の分野で自然の一部である動物たちの日常の姿を描いた彼の作品は、動物画というジャンルに新風を吹き込みました。

スウェーデンの自然も重要な彼の作品に大きな役割を果たしています。

朝日の中を飛び立つホンケワタガモ、クロライチョウを襲うタカ、狩人と出くわしたキツネ、井戸端会議でもしているかのようなカラスなど……見ている人をあたかもそこに居ると勘違いさせてしまうように絵がとても自然なのです。

ブルーノ・リリエフォッシュの絵の才能と、彼が自然に寄せる優しい気持ちが、その一つひとつに表れています。

スウェーデンの大自然の中心で、動物とその生息地の関係に特に関心を寄せていて、環境保全の面にも意味を持つ作品を多く描いた画家です。

ブルーノ・リリエフォッシュは、20世紀の野生動物美術に大きな影響を与えました。

おいたち

ブルーノ・リリエフォッシュは1960年にスウェーデンのウプサラで生まれました。

子供のころ父親から自然や動物そして狩猟について教えられました。

1879年から1882年までストックホルムのスウェーデン王立美術院で学び、そこで動物画への関心が高まりました。

その後、1882年から1883年の間は、ドイツのデュッセルドルフで動物画家のカール・フリードリヒ・ダイカーから指導を受けました。

その後、イタリアやフランスのパリを訪れました。パリではスウェーデン出身の画家たちと共に過ごし、スウェーデンの画家から影響を受け、サロンにも出展しました。

1896年にベルリンの国際絵画展で金賞を受賞し、1906年ベルリン芸術アカデミーの会員になりました。

スウェーデンに戻ってからウプランドの田舎町のクヴァルンボに定住します。

まとめ

私も、この作家のことは最近になって知りました。

作品に登場している動物たちはみな生き生きとして、その可愛らしさについつい微笑んでしまいます。

本当に素敵な絵を描く画家ですね。

見習うべきところがたくさんあります。

ブルーノ・リリエフォッシュありがとうと言いたいです。

ここまでご覧いただきありがとうございました。