今回はまるでペンギンのような鳥、ゴイサギを描いてみました。
丸っこくジッとしている姿は”ペンギンみたい”と勘違いされる方もいるようなひょうきんな感じの鳥です。
背中が青黒くお腹側が白いのでペンギンに少し似ていなくもないかな?
Contents
ゴイサギってどんな鳥
ゴイサギはほぼ全世界に分布している鳥で、やはり繁殖時期に南から移動してきますが、冬でも見かけることがあります。
背中の青黒い色とお腹の白さでゴイサギだとよくわかります。
幼鳥の時期は体全体が茶色をしていて、雨覆いの先端や体全体に白の斑点があり、この白い点々が星のように見えることからホシゴイなどとも呼ばれます。

目の虹彩は赤く、頭から真っ直ぐアンテナのように後ろに伸びる白い飾り羽が2~3本出ています。

英語名はnight heron(夜行性のサギ)となっていて、本来は夜に活動する鳥のようですが、昼間でもよく魚を狙っているのを見ることができます。
飛び方はフワフワとゆっくり羽ばたき、声はガーガーといっただみ声です。
ゴイサギを描こう
今回描くゴイサギは冬の時期に出会った成鳥です。

目の色が赤く、後ろに白い飾り羽が見えます。
下描き
鉛筆で見ながら描くか、写真を転写しておきます。

ゴイサギは正確に形をとってくださいね。
葦は多少ずれていても問題ありませんよ。
背景の色を塗る
今回は天気の良くない曇った状況を想定して背景の色を作っていきます。

グレーにフタロブルーを少し加え、ジェルメディウムで透明にします。
これに少し水を加え牛乳程度の粘度にしたものを刷毛で全体に横のストロークで塗っていきましょう。

乾燥させて何度か塗っていきます。
写真撮影のためにキャンバスから離れて塗っているため、ストロークが直線にならず弧を描いてしまってますね。
黒とフタロブルーを混ぜた黒っぽい色をしたの方に塗り、乾かないうちにグラデーションにします。
筆跡が少し残るくらいで大丈夫。水面の波に見えます。
奥の草を描く
右側に見えている葦や、蒲の草はゴイサギよりも奥になりますので、先に描いておきます。
まず基本色のベージュ色の絵の具を乗せます。

ゴイサギのすぐ右の葦はゴイサギから近いので少し大きめに描き、その上側の葦はもっと奥になりますので、少し小さく描きましょう。

蒲の葉はさらに奥に見えている状況です。

焦げ茶色で穂の種と葉の模様、そして茎の模様を描きます。
ゴイサギの基本色を塗る

ゴイサギのお腹側は白にフタロブルーを混ぜた白を塗っておきます。
頭部から背中側にはフルーグレーを塗ります。
手前側の葦の下塗り
葦の暗い部分を塗る
葦の陰色に色を付けます。

まず、葦の濃い色としてこげ茶に少し赤を混ぜた色で倒れている葦をメインに色を付けます。
立ち上がっている部分の下の方も塗っておきます。
葦の明るい部分を塗る

乾いた葦は白っぽいいろです。
白に近いベージュ色を作り立ち上がっている葦を塗ります。
また、倒れている葦の陰色を塗ったところの隙間に塗ります。

陰色に塗った色と白に近いベージュ色の中間の色を作り、密集した部分に色を重ねます。
奥行きを付ける
右側の葦や蒲の葉は少し遠くになるので、色を重ねてぼんやり見えるようにします。

ベージュ色にフタロブルーを少し混ぜた色にジェルメディウムを加え透明にした色を上側40%ぐらいの部分と、右側の葦と蒲に上から塗っていきます。
乾いたら、奥になる部分ほど何度も重ねて塗っていきます。
ゴイサギをシッカリと描く
ゴイサギを描く際に手前の葦は無視して鳥の姿を描いていきます。

曇りでゴイサギもあまり明るくは描かず、濃い色を重ねていきます。
肩の部分も羽の形を意識して描きます。

白い部分も陰色になるとグレーになるので、そのイメージを意識した色を作り塗っていきましょう。
面相筆などの細い筆で、羽の流れを意識して絵の具を乗せていきます。

嘴、目の形を細い筆で描いていきます。
写真を見ながら正確に塗っていきましょう。

頭の飾り羽も描いておきます。

目の虹彩の赤い部分も描きます。
中央の黒い部分を回るく残して塗っていきます。
“あっ、気になってました?“
キャンバスの右にあるのは100均で買ったライトです。
細かいところはこれを使って筆先がよく見えるように照らしてます。
手前の葦を描く
葦の形を意識して色を乗せていきます。
葦って結構真っ直ぐなのに、何も使わないと線が曲がるんですよ。
そこで腕鎮と定規を兼ねた棒で葦を描きます。

今回は、ゴイサギの上に絵の具を重ねていきましょう。
まずは、ベージュ色から塗ります。

イエローオーカーにバーントシェンナを混ぜた色を作り、葦に塗っていきます。

バーントシェンナに黒を少し混ぜた焦げ茶色で葦の節の部分や陰の部分を描きます。

葉っぱの部分も描いておきましょう。

細かい部分の修正をします。
蒲の葉の奥に更にもう少し、葉を足しておきました。
全体の色を落ち着かせる
明るい曇りではなく、どんよりした曇りを想定したため少し変更します。
ここまで描いて、全体的に明るすぎると思い、ゴイサギや葦を暗くします。

鳥の色が明るすぎるかなと思い、ブルーグレーを薄くした色をゴイサギに乗せました。
また、手前に倒れている葦の間に黒っぽい茶色を塗り、全体の色を暗くしました。

更に、物足りなさを感じ、全体に靄がかかったようにしました。
少量イエローオーカーを白に加えジェルメディウムで薄めて全体に刷毛で塗りました。

絵を描く際は、いつも悩みながらああじゃない、こうじゃないと試行錯誤しながら描きます。
今回はこれで完成です。
まとめ
ゴイサギを見つけると私を意識したのかこちらを見ている。
お互いに見ている状況ですね。
ゴイサギの体は葦の陰になっていて、自分は隠れていると思っているのかもしれません。
でも、私が見ているので、”ひょっとしたら見つかってしまったのか!”と心配な気持ちかもしれませんね。
また、魚を探しているのに”邪魔するなよ”とも思っているのかな?
こんなゴイサギの心持を表したく絵にしてみました。
私は、これ以上邪魔しないようにそっとその場を離れました。
絵を描いている様子は下の動画を参考にしてください。
動画には音声はありません。
BGMが流れます。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
こんにちは。
画家の佐藤 静です。